うつ状態から、余裕を取り戻したCさん

40代男性のCさんは、妻を病気で亡くし、何に対しても意欲が出ない『うつ状態』になって来所しました。

妻に家事や子育てを任せっ放しで奥さん孝行をする暇もなく先立たれたこと、妻が不満を抱いていたのを知ったことなどから、後悔が募り、自分を責める暗い日々を送っていたのです。
しかし私がCさんの思いをしっかり聴き、悔いの感情をともに味わい、罪悪感に埋没し過ぎている時には指摘するなどといった面接を進めるうち、Cさんは自分を振り返る余裕を持てるようになりました。

そして、社会に貢献できている自分を認めたり、家族のために仕事を頑張ってきたのだと思えたり、妻の不満にも実は色んな要因があって自分だけの責任でもなさそうだと気付いたりして自信を取り戻し、自分を責め過ぎていたかも知れないと捉えられるようになると、落ち込みや不安感が軽減されていきました。
そして、職場や子供たちなど周囲にも目を向ける余裕が出てきました。

そうこうするうちに、「夜1人で居ても結構平気になり、生活を楽しめている自分にも驚いている」と語り、まもなく「一人でやってみます」と、面接を終了しました。

 

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