[心気症」とは

心気症(しんきしょう)と呼ばれるものがあります。簡単にいうと、ほんのささいな身体の不調やほとんど病気とも思えないような状態にもかかわらず、本人だけが「病気だ,深刻な病気にまちがいない」と気に病んでなやみ、周りにも訴え続けるような病気と言って良いでしょうか。

以前、髪の毛が太く真っ黒でフサフサだったのに、「どんどんはげている!このままじゃ10年後には髪がなくなる!」と訴え続ける大学生がいました。彼はとても不安がりでしたが、かといって、皮膚科にも診療内科にもけっして行くわけではありませんでした。

どんな病気にしても早期発見はとても重要なので、身体の不調があるなら、まずは病気を疑って早めに病院にかかってみるのがいいですが、何もなければ、よかったね、でおわります。でも病院で何の心配もないと言われ、それでも自分の中に病気だという思いがまるで信念のようにあって収まらないなら、もしかしたら心気症が疑われるかもしれません。