うつかもしれないと思ったときはまずはチェックを|チェック方法を解説

普段の生活の中で調子がおかしいと感じることがあるかと思います。もしかしてうつかもしれないと感じたときには、まずはチェックすることが大切です。いきなり病院での受診に抵抗がある方も、チェック項目の該当数によってなかなか気づかない症状に気づける場合があります。

 

そこで今回は、うつかもしれないと思った時にまずチェックすべき項目についてご紹介いたします。

身体に関する項目

まずは身体に関する項目です。普段との違いをなんとなくでも感じている場合にはいずれかのチェックに当てはまるかを確かめましょう。

 

身体がだるくないか

うつに限ったことではありませんが、うつになっている場合にも現れる症状の一つとなります。一日だけであったり、たまになったりする程度であればうつの可能性は低いかもしれません。ただし、理由もわからないままだるさだけがしばらく続いているようであれば要注意です。だるさがある状態だと気力も失ってしまいがちになるので悪循環でもあります。

 

首筋や肩がこって仕方がないか

デスクワークの方は、とくに肩こりや首筋のこりという症状が出てしまいやすい傾向にあります。肩周辺の血流が悪くなってしまうことで発生しますが、その原因に自律神経の乱れも含まれます。自律神経のバランスが崩れてしまうとうつになってしまいやすいため、同じ原因で肩こりが発生している可能性が考えられるというわけです。

 

息がつまって胸苦しくなることがないか

通常生活の中で息が詰まってしまうことはほとんどありません。胸が苦しくなるという症状に関しても同様です。これらの症状が頻繁に見受けられるという場合には、なんらかの異常が発生していることは間違いないでしょう。それは呼吸器系に起因するものなのか、うつに起因しているかが重要な部分となります。

精神に関する項目

つづいて精神に関する項目となります。うつの症状の中でも精神面はとても大きな割合を占めることになりますので、少しの異変も察知することが大切です。

 

気分が落ち込んだり絶望的になったりする

仕事や生活の中で失敗してしまうことはありますので、ときには気持ちが落ち込んでしまうこともあるでしょう。

 

しかし、うつの場合だと落ち込み方に違いがあります。何かのきっかけで一時的に落ち込んでしまっているのか、はたまた常日頃不意に落ち込んでしまうのかといった違いです。ただ落ち込むだけでなく絶望的な気分にまでなってしまうとしたら、それはうつの可能性が非常に高いでしょう。

 

物事を楽しめず、興味がない

物事に対する狂気や楽しみが失われてしまうことがうつではよく見受けられます。精神面が落ちてしまっているがゆえに、本来であれば楽しめたり関心を持ったりするような事柄に対して無気力な気持ちになってしまうのです。生活の中での張り合いがなくなってしまうため、さらに気持ちが落ち込んでしまいやすくなるのです。

 

死んでしまいたくなる

ほとんどの場合、死を意識するほどの落ち込み方をすることは無いのではないでしょうか。よほどの出来事があった場合にはわかりませんが、定期的に意識してしまうとなるとそれはうつのサインである可能性も考えられます。

性格に関する項目

うつになりやすい方には、ある傾向があります。該当する方すべてがうつになってしまうというわけではないものの、うつになってしまった方の中で多くの割合を占める特徴となります。それは性格に関する部分です。責任感が強く、真面目な方にその傾向が見受けられます。

 

責任感が強い方などは、その性格ゆえに頼まれごとを引き受けてしまい、ご自身のキャパシティをオーバーしてしまうことがあるでしょう。オーバーするまでに至らなかったとしても、抱え込んでしまいやすいのでストレスもしらずしらずのうちに蓄積されてしまいます。その結果、最終的に精神にまで影響をきたしてしまうのです。

 

もちろん楽天家であればうつにならないというわけではありません。あくまでも抱え込んでしまいがちな方はなりやすい傾向にあるというだけです。

 

体調や精神に関するチェックと合わせてご自身の性格に関してもチェックするようにしましょう。もしもうつになりやすい傾向にある性格であった場合には、他の項目でチェックがついた事柄の原因がうつである可能性が高まります。

チェックはあくまでも目安です

チェック項目というのはあくまでも目安となりますので、体調などに異変を感じた場合には真っ先に病院へいき医師の診察を受けるようにしましょう。それでもなぜチェックをするのかといえば、ご自身の状態を把握するために必要となります。

 

うつかもと感じた時点でご自身の状態に対して不安を感じていることになります。その状態が続いてしまうことでさらに症状が悪化してしまうことになるので悪循環になりやすいのです。チェックをすることによってうつの傾向が強いことが分かれば、病院での診察に関しても素早く行うことが可能となるでしょう。

 

なんらかの症状が出ていたとしても、時間の都合などからなかなか病院へ足を運べない方も少なくありません。そもそもうつになりやすい方はストレス等精神的な負担になるものを抱え込んでしまいやすい傾向にあるため、無理をしてしまいがちでもあるからです。そんなときでもチェックである程度当てはまることが出てくることで、うつの可能性を認知することが可能となります。一度うつになってしまうと改善には時間がかかってしまいます。そうなる前に行動することが大切なので、チェックはとても重要です。

まとめ

おかしいと感じた時点でチェックすることによって、うつの傾向を早期に認知することが可能となります。悪化してしまう前に改善を促すことによって症状を最小限で抑えることが可能となりますので、異変を感じたらまずはチェックを行いましょう。

 

「京都心理臨床研究所」では、臨床心理士によるカウンセリングを実施しております。チェックでうつの可能性が出た場合にはぜひお気軽にご相談ください。